個人的なパフォーマンスに基づく作品を制作してきたゴンザレスは来日にあたり、「禊(みそぎ)」のような儀式的神事から日々の営みたる「入浴」まで、日本人の水に対する身体的アプローチに興味をもった。そして日常的行為の場における文化によって制度化された身体を、科学的な手法を用いて視覚するためのプロジェクト『第 151250-105 号』を行った。これは任意の家族による風呂の水を入浴者ごとに採取し(この場合は4名、4回)、各サンプルの水質の変化を分析するものだった。秋芳町のある家族の協力を得て実験を行い、県内の調査機関により所定の項目が検査・分析された。さらには最近調査の専門家等検査技師へのインタビューを行い、これらのプロセスと結果を展示公開した。
サポート 滞在期間:2003-2004