フッドはデジタルイメージやインスタレーション、ウェブ上でのコミュニケーションをもとにした作品制作を行っている。
AIAVでは日本の現代的また伝統的な象徴、特に身体と性的意識の象徴を主なテーマとし、そのリサーチとそれに基づく作品制作に取り組んだ。民間伝承や神話、性的シンボルを御神体とする神社の取材、春画の研究、また男女各3人を対象に身体的・性的なものへの日本人的意識について語り合ってもらうビデオの撮影などを行った。そのなかで目にした神社への奉納物をモチーフとして、それをみずから石膏で型取りし、地元の彫刻家に依頼して、それをAIAVの建築素材と同じ秋芳大理石「霞」で再現してもらった。そして最後にそのオブジェを写真撮影し、3種のポストカードを制作した。