フラーガは、高校生活をアメリカ合衆国で過ごし、ダンスを学ぶ。その後、リオ・デ・ジャネイロ大学で映像制作を学び、2006年に学位を取得。人物と風景をオーバーラップさせたモノクロ写真シリーズや、リオ・デ・ジャネイロの外れにある小さな漁村に暮らす子どもたちを撮影し、夢と現実の境を曖昧にするかのような映像に仕上げた作品『潮流』等で、不可視の境界や領域に言及する制作をしている。
AIAVでは日本文化との接点を漢字に求め、書や墨について取材し、文字の源となる風景を視覚的に探索。「水の上に墨で文字を書く」という身振りとその流動的なイメージをもとに、異文化理解への切望と多難とを描き出した作品『SUMI』を制作した。この作品は後にリオ・デ・ジャネイロの短編映画祭に出品され審査員特別賞を受賞、ライプツィヒにおけるDOK国際映画祭においても好評を得た。また、フラーガは得意のアフロブラジリアンダンス「カンドンブレ」のワークショップを秋芳町嘉万小学校とAIAVで開催した。
サポート 滞在期間:2006-2007