ヴェッツェルは、チューリヒのHFGK(美術デザイン大学)で美術とデザインを学んだ後、数々の助成とISCP(国際スタジオ&キュレイタープログラム)等のスタジオ授与の機会を得た後、現在はニューヨークを拠点に活動している。近年は、隔絶された世界を暗示する、空想の島にまつわるプロジェクトを展開している。
AIAVでは、その想像上の島と現実の世界を接続するシステム『m-metro(マーカス-メトロ)』プロジェクトの一部として『秋吉台のためのシークレット・サブウェイ・ステーション』を制作した。この作品は、ドイツのアーティスト、マルティン・キッペンベルガーの『メトロ・ネット・プロジェクト』を使用し共有することで、キッペンベルガーの既存の地下鉄網へ、ヴェッツェル自身の路線を接続させるものだ。『m-metro』の駅は、現在AIAVを含めヨーロッパとアジアに5つある。これらを通じて人々は架空の島への移動に思いを巡らせる。
サポート 滞在期間:2005-2006