人の意識にのぼらないような日常的にあるもの、繊細なものや現象に着目し、音や映像による作品を制作。テクノロジーやコンピューターとは切り離せない生活を送る現代において、微妙でとらえがたい感覚を表現しようとするアーティスト。台湾をはじめ、アジア、ヨーロッパ、北南米で、数 多くのグループ展やフェスティバルに参加。
芸術村に滞在中、カルスト台地に立ったときに感じた、身体を通り抜けてゆく「風」、特に耳をぬけていく「風」をテーマに作品を制作した。展示場所の壁にカルスト台地を撮影した風景を映写。その手前には、まるで扇風機同士が立話をしているように10台の扇風機が置かれている。観賞者は、眼前で動いている扇風機の音を拾うヘッドホンを装着して、カルスト台地の風景画像を見る。すると、カルスト台地に立ってそこで風の音を聞いているような、耳をぬけていく風を感じるような感覚に陥るのである。
サポート 滞在期間:2012-2013