翻訳やロストイントランスレーション状態を利用することで言語間や文化間の“間”の領域を探索する。言語的に(あるいは文化的に)離れた二名以上の人物を扱うことが多いが、必ずしも社会的な軋轢や状況などを戯画化することが意図ではなく、むしろ意図的な言語の誤用や言語障壁を利用することで、人のポテンシャルや言語自体の機能を探求することに興味がある。
秋吉台国際芸術村は彼にとって初めての国内レジデンスであった。滞在中、美祢市の多様な人々のインタビュー映像の撮影を試みた。映像の中の彼らは、ウチの人(ここで生まれ育った)として、またはソトの人(他の場所から移り住んだ)としての自分自身について語った。ヨシダは彼らの顔と声を重ね合わせ、“美祢市民である誰か”として映像の中で見せた。インスタレーション作品”Inside Out & Outside In”は、様々な手法と断片を組み合わせながら、ウチとソトの間の関係と境界線について言及する。
サポート 滞在期間:2018年1月14日〜3月9日