ガイスマールは、公開事業を前提とするプロジェクト・レジデンス最初のアーティストである。様々なものの相互の関係性と、そのあり方をテーマとして制作している。
AIAVでは、ワークショップ『アート・イズ・ア・ヴィジッド』と『フィッシュ・ディナー』の制作と発表を行った。ワークショップでは様々な場所を訪れそこで生まれた様々な対話や重層的なコミュニケーションをドローイングや写真、ビデオ等を媒体として表現した。『フィッシュ・ディナー』は、レストランや自宅に様々な分野の人々を招いて魚をメインディッシュとするディナーを振る舞うというコミュニケーションベースの作品。ここでは『モスキート+フィッシュ』と題して、題に合わせた趣旨のビデオインスタレーションのなか、60名の招待客が、対面する客との駆け引き(向いあう二人のカトラリーが赤い糸で結ばれている)をしながら食事を楽しんだ。