1975年生まれ。イギリス出身。1998年エジンバラ美術大学卒業。在学中より、距離、時間、同時性、動きといった観念をテーマに、ユニークな創作活動を展開してきた。1997年にはヨーロッパの国々で、お互い遠く離れた14人の人たちに、同時に同じ方向に向かって歩いてもらうといったプロジェクトを行った。また、一定の場所にいながら他のいろいろな国の時間に合わせて生活するといった実験的な活動を独自の手法で記録することによって作品を制作している。旅行やウォーキングが趣味で、作品に地図を使うようになったのもこれらがきっかけとなっている。
12月26日、27日には、創作風景を一般の人たちに紹介するため、アトリエ公開を行った。また、1月9日、10日は完成した作品と、創作パフォーマンスを公開する作品展「マッピング」を開催した。
芸術村では、地図を利用したコラージュ作品のシリーズに取り組んだ。日本のロードマップを上手く切り貼りしイギリスの形にコラージュした地図『 The United Kingdom of Japan Ⅰ』と、逆にイギリスやヨーロッパの地図を再構成して日本の形に仕上げた地図『 The United Kingdom of Japan Ⅱ』を制作。
作品展では、これらの作品の展示と同時に、秋吉台を3時間かけて歩いた経験の時間と距離を再現するため、ギャラリー空間に25メートルの紙を敷き、靴の裏に木炭を付け、外で歩いた長さと同じ3時間歩き続けるパフォーマンスを行った。