街角や社会の小さな隙間、見えていることの裏側に意識を注がせる作品を発表してきた堀口は、守彰との「MUZUCKS」プロジェクトを展開した。MUZUCKSロゴ入りマグカップを常時携帯し、出かけた場所の風景を人々とともに撮影。またハリウッド女優やアニメのキャラクター等マスメディアから抽出したイメージや地元小学生らの画像にもそのカップをすり込ませ、それらをフィルムに仕上げスライドショーという同一の地平で展示した。
山口芸術短期大学生とのワークショップでは、好きなことやものに関する100項目の質問を投げかけ彼らの潜在意識を探り、その回答と各自の好きな音楽を組み合わせた作品「STREAMERS」を制作。また「Brazil Shuffle」はミューザックマグでコーヒーが飲めるラウンジ型インスタレーション。ラテンの名曲、アリ・バホーゾ作曲の「Aquarela do Brasil」を演奏する70組の異なるミュージシャンの名前と、映画「未来世紀ブラジル」の1シーンとを重ねた写真が大きな壁紙として展示され、地球儀型スピーカーのブラジルの位置からは、前述の「Aquarela do Brasil」がきこえてきた。
サポート 滞在期間:2003-2004