彫刻的、ハンドメイド、プロセスベース、材料志向的であるドーラ・エコノモウの創作活動は、具象的であり物語体でもある。異なる学問分野から取り入れた素材や技術、方法などを本来の内容や目的から解放させ、話し言葉や口承文学の角度から創作にアプローチする。物体を人物と見なす目的は統語論であり、インスタレーションの形式と休止の相互作用が句読点を調整しリズムを整える。異なる言語、コミュニティ、学問分野の間に存在する翻訳や解釈の限界に関心があり、現代のビジュアルイメージの文化が、知覚や経験上のギャップを補うことができるか研究している。
フェローシップ 滞在期間:2023年3月1日~3月31日