幼少期から様々な場所に移り住みながら育った山田は、「故郷」や「家」に関する様々な作品を制作する。秋吉台には秋芳洞以外にも無数の洞窟が散在し、人間の原始的な住居としての洞窟に着目した。地元の愛好家や専門家の方々の助言や協力を得て、住居に適した洞窟を発見し、冬の間、洞窟で冬眠するコウモリが冬眠中だが、コウモリと約一ヶ月間の「共眠」を試みた。 今回のレジデンス・プロジェクトを通して山田は、自ら洞窟の中に身を置くことで、建築学的な環境との調和法ではなく、人工の技を介入しない自然と人間の共存関係を探求した。
サポート 滞在期間:2010-2011