ボードは、スタファン・シュミットとともに「スペイシャル・エクスペクテイションズ(空間に寄せる期待)」という主題のもと、一連の進行形のプロジェクトに取り組んでいる。これは、近現代の建築や都市計画などによって造りだされた環境を、視覚的なリサーチに基づいて論理的に検証し、それらの公共空間における意味や関係性を探求するものだ。病院や図書館、企業の福利厚生施設、集合住宅など、ある具体的な目的を持ってデザインされた建築 / 都市空間が、歳月を経てその場自体の歴史に含まれるイベントや政治的あるいは経済的な変化によってどのような期待や矛盾を孕んでいるのかを、写真や映像、インスタレーション、論文などの形で発表している。プロジェクト『オフ・ザ・グリッド』にて博士号を取得。
ボードは、2002年に国際交流基金の助成を受けて初めて来村し、*candy factoryとの共同リサーチプロジェクトを実施。防府、萩をはじめ、福岡、金沢、東京でも行われた綿密なリサーチは『ロスト・イン・スペース』というアーティスト・ブックにまとめられた。
フェローシップ 滞在期間:2009年10月11日~10月15日
フェローシップ 滞在期間:2018年10月8日~10月18日