*グレイ・プロジェクトによる推薦
アーティスト、著者、リサーチャーとして活動。創作活動には写真を使い、意識、実在の本質、物質性/非物質性、相互接続性などのテーマを探求する。これらは、間接的または直接的に、無意識が表出するところであると考える。
アイスランドのレイキャビク写真美術館での個展など、国際機関や芸術祭での展示歴多数。限定版として自費出版した手縫い制作のアーティストブック「The Weight of Air(空気の重さ)」は、日本のリマインダーズ・フォトグラフィー・ストロングホールドから供給され、ニューヨーク公共図書館、ギリシャ写真センター、オーストラリアのアジア太平洋写真集アーカイブなど、公私問わず収蔵されている。2018年に「10×10 Photobooks」刊行の作品集「How We See: Photobooks by Women」の中でも紹介された。
著者としては、「Photomonitor」、「Splash & Grab」、「Esquire Singapore」などの刊行物に寄稿。社会学を学び、近年、西イングランド大学の写真科修士過程を首席で修了した。
芸術村滞在中、美祢の大理石や植物の根、土など偶然見つけた有機物を使いながら暗室で制作されたユニークな写真作品シリーズである《神話》を制作、インスタレーションとして展示した。作品を通して人間同士、また自然環境と私達がいかに互いに繋がっているか思案させ、また写真を物質や目に見えるものを超えた実体のないものを提示する媒体として使い、私たちが知識を確立するうえで見ることに依存していることがいかに脆弱であるかを示唆した。
サポート 滞在期間:2019-2020