オランダ・ユトレヒト在住。異なる視点で音楽にアプローチするコンセプチュアルな作曲家である。科学者、振付師、哲学者、写真家などと協働し、多角的な考え方を作品に取り込んでいる。本物の革新とは、このように学問分野が垣根を越えて集まることによって起こると考えている。
近年、水温や塩分濃度、水の動きなどの海洋データから弦楽四重奏曲を制作するプロジェクト《Music by Oceans(海洋による音楽)》を実施。人類が引き起こした気候変動の結果として海洋が直面している様々な問題への関心を高めることを目的としている。
秋吉台国際芸術村では《ある山に関する20の見解》という新たなプロジェクトに着手した。大理石などの自然物の語る物語を人間が聞くための方法を探しつつ、時間という包括的なテーマの中で破壊、成長、境界に焦点をあてた4つの見解を展開し、視聴覚作品を制作。ししおどしや大理石、フィールドレコーディングといった地域の素材を使い、自然と人間の分界点や地域の歴史などを紐解こうとした。
サポート 滞在期間:2019-2020