“最も直接的なコミュニケーションであっても、主体と主体の間には常に媒体(メディア)があります。つまり非言語的思考は色んなイメージや音、または言語に変換され、解釈され、非言語的思考へともう一度変換されます。最初の思考と、受け止められる思考は、決して同じではありません。
このノイズはコミュニケーションを邪魔するある形式であると考えることができます。しかし私はこの変換過程こそが異なる媒体(メディア)間において新しいもの・興味深いものを生成し、媒体(メディア)そのものを明白にする要素であると考えます。創作を実現する上で、媒体(メディア)を中心的テーマとして取り扱うのはそのためです。”
秋吉台国際芸術村での滞在中、周辺の写真や音を記録、収集した。展覧会では、『もし私があなたの声を録音していたら、あなたは昨日と同じように話しますか?』と題されたように、収集された音や空の写真などが並列され、同じように見えて違うもの、また異なる媒体を通して変わっていくものなどを提示した。
フェローシップ 滞在期間:2018年6月26日~2018年7月26日
[公開イベント] ヴィギンタス・オルロヴァス展 「もし私があなたの声を録音していたら、あなたは昨日と同じように話しますか?」 会場:秋吉台国際芸術村 アーティストラウンジ 日時:2018年7月14日(土)~8月16日(木)10:00~17:00