1983年生まれ。エジプト・カイロを拠点に活動する。
現在の社会政治学的な出来事をもとに、社会を支配する形態の変化について言及する。現代社会の観察者として、コミュニティが日常の中で直面する問題や文化的問題に取り組み、共存の概念を記録、証明している。身体構造の中における人間の条件と、それが周囲の建築物とどう関係するかを例証する。
作品は型破りな方法で特徴づけられ、人体が置かれる場所の条件に基づいて再形成されている。絵画には白黒が用いられ、それぞれの瞬間が逆説的に代替力に向き合う力を定義する。権力と支配には、自由と解放が対抗するのである。
秋吉台国際芸術村での滞在中、ロールのケント紙に黒いフェルトペンを使用し、山口の人々の姿を多数描き続け、それらは紙の丸みを残したままギャラリーへ設置された。その立体的なインスタレーション作品は、秋芳洞の「百枚皿」のような流れをイメージさせた。彼は作品の中で山口の人々の生活と秋芳洞の石の層配置を混ぜ合わせようとした。
サポート 滞在期間:2018年1月14日〜3月9日