ブックタイトル秋吉台国際芸術村 Akiyoshidai International Art Village レジデンス・サポート・プログラム Residence Support Program

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概要

秋吉台国際芸術村 Akiyoshidai International Art Village レジデンス・サポート・プログラム Residence Support Program

78嘉万小学校でのワークショップ 昨年度に引き続き、秋吉台国際芸術村レジデンス・サポート・プログラムの一環として、本校にアーティストをお迎えするという機会をいただきました。このプログラムに参加して秋吉台国際芸術村に滞在されているアーティストの中からマリ・マキオさんが本校にお見えになり、3年生・4年生と一緒にワークショップを行ってくださいました。 昨年度も海外のアーティストと一緒に活動させていただきましたが、今回は提供してくださった素材が、マリさんの母国フィンランドの子どもたちがつくったアニメーションだったということで、昨年度以上に子どもたちの興味関心を引き出してくれました。       活動としては、フィンランドの子どもたちが制作したアニメーションに本校の子どもたちが日本語の“オノマトペ” をつけて、映像と音声を合体して一つの作品を作り上げるというものでした。日本語でせりふを付けるよりも“オノマトペ” で感覚的に音を付けることの方が子どもたちにとっては少し難しいかな、とも思いましたが、子どもたちは一生懸命取り組んでいました。その難しさと、初対面の マリさんとの活動で少し緊張したせいか、普段の子どもたちの態度や声に比べると、できあがった作品の“オノマトペ” はちょっと硬い感じがしましたが…。ともあれ、フィンランドと日本の子どもたちの共同作品が完成しました。 完成した作品をフィンランドの子どもたちに鑑賞してもらうことを考えると、日本語でせりふを付けるよりも“オノマトペ” のほうが理解しやすいという面もあったでしょうが、日本語の“オノマトペ” がそのままフィンランドで通用するとも限りません。そこで仕組んでくださったのが、日本語の“オノマトペ” を紹介しながらメッセージビデオをつくるという活動でした。この活動で、本校の子どもたちはフィンランドの子どもたちをより身近に感じることができました。 本校の子どもたちにとって、今回のワークショップで マリさんという海外のプロの芸術家とともに活動できたことは貴重な体験でしたが、それ以上にフィンランドの子どもたちと間接的ではありましたがふれあうことができたのは、さらに貴重な体験でした。このようなワークショップを企画してくださった マリさんには感謝しています。今回制作した作品をきっかけにして、これからもフィンランドの子どもたちと交流が深まるといいな、と思っています。 今年度もこのような機会を与えてくださいました秋吉台国際芸術村の村長さんをはじめスタッフの方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。美祢市立嘉万小学校 校長久保田 尚