ブックタイトル秋吉台国際芸術村 Akiyoshidai International Art Village レジデンス・サポート・プログラム
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秋吉台国際芸術村 Akiyoshidai International Art Village レジデンス・サポート・プログラム
63Residence ProjectAccount of TouchesDuring the residency I have researched the wayshuman relationship with nature and time becomesvisible in small details in Akiyoshidai and it’ssurroundings. Through photographs, found objects,old documents and interviews with local people Ihave searched for evidences of present and past andused them as tools to try to understand the future.Account of Touches refers to a collection of fragmentsthat discuss the same issue: the act of touching. Theworks I exhibit under the title suggest that even thefuture is unknown the appearance of the presenthas a lot to tell about the attitudes and directions weshould head for.The core of my work in Akiyoshidai became a pile oftableware I found by accident from the forrest next tothe AIAV main building. These objects demanded meto work with them. The result is a collection of threedifferent attitudes towards the objects - a triptychcalled 25 cups, 23 plates, 8 bowls, 7 bottles, 1 vase,1 ball.As I worked with the tableware and other objects Ifound during my walks, I got curious about the pastof the piece of land the Art Village is build on. I got inmy hands an album of photographs from the AIAVconstruction site. A selection of these archival imagesimages became part of my installation.Photographs of signs of a land digger - a work titledScar n. 29, 30, 31,32, 33, 34, 35, 51 - show touch of amachine both as gentle and violent. In a video workAir condition a tree is touched by wind from a bigventilator. As the surrounding forrest stands still thetree is waving in the constant flow of air.A Declaration of Uncertainty is a 4.5m long digitalcollage depicting found objects taped on paper.The work is composed to imitate a Japanese way ofwriting a postcard. In this way pictures of objectsbecome words and the message of the declaration isconnected to their materiality and origin.滞在制作プロジェクト接触の記録 レジデンス期間中、私は人間と自然と時間との関係が、秋吉台と周辺環境の細部に、いかに視覚化されるかについて調査しました。写真、ファウンドオブジェクト、古い記録物、また地域住民へのインタビューを通して、現在と過去についての証拠を捜索し、それらを未来を理解するためのツールとして使いました。 接触の記録は、同様の論点である触るという行為を論じる断片の収集に言及しています。このタイトルのもと展示された作品は、未来が未知であっても、現在の外観が、私たちが向かうべき方向や姿勢について多くを語っていると提案しています。 秋吉台での作品の核は、芸術村のメインの建物の横にある森の中で偶然発見した山積みの食器です。これらの物は私に、それを使って作品を作るよう主張していました。最終的な作品は、25 個の湯呑み、23 枚の皿、8 個のお椀、7本の瓶、1個の壷、1 個の球体に対する、3 つの異なる表現により構成されています。 散策中に見つけた食器とその他の物を使って創作活動を行ったことで、芸術村が建設されている土地の過去について興味を持ちました。芸術村の建設当時のアルバムを入手し、これらのアーカイブ写真も、私のインスタレーション作品の一部になりました。 土地を掘る人の痕跡の写真(傷跡 n.29、30、31、32、33、34、35、51 というタイトルの作品) は、機械が優しく、また暴力的に触れるという行為を描写しています。空調というビデオ作品の中で、大きな排気口からの風が一本の木に触れています。周囲の森が停滞している中、その木は空気の一定の流れにより揺れています。 不確実性の陳述は、紙にテープでとめられたファウンドオブジェクトが描かれた、4.5m のデジタルコラージュです。この作品は、日本語のポストカードの書き方を模倣しています。この方法により、物の写真は言葉になり、陳述のメッセージが、それらの実在生と発端と繋がっているのです。