日韓共同プログラム 「ロビンソンとクルーソー」その他
生まれ変わる時、心はひとつになる・・・。
1999年6月21日
韓国スタッフ来日
日本スタッフである名古屋の「劇団うりんこ」のスタジオで、演出家、李潤澤(イ・ユンテク)氏の指導のもとで公演に対する基本的概念、身体の在り方等のワークショップが行われる。
韓国のメソッドと日本のメソッドの特色を生かしながら、共有の遊びを生み出す。
1999年7月1日
日本、韓国スタッフ芸術村に入村。
日本、韓国のスタッフ芸術村に入村。
仮設舞台をホールに設置し、公演「ロビンソンとクルーソー」の稽古がはじまる。
はじめは、言葉の違いにとまどうことも・・・・・・
1999年7月3日
演出家:李潤澤(イ・ユンテク)、翻訳家:ふじたあさや 来村
翌日より台本の整理、構成が行われ、稽古も本格的に・・・・
韓国と日本。それぞれの国の呼吸、リズム、動きが再確認される。
1999年7月8日
稽古オフ。
秋芳洞、秋吉台を視察。夕方より両国スタッフによる手作りの「キムチ鍋」と「すし、天ぷら」を囲み親睦会を開く。翌日の李潤澤氏の誕生日を皆で祝う。韓国講師より笛と歌のプレゼント。
1999年7月9日
韓国より舞台大道具、小道具が届く。衣装を付けての稽古がはじまる。
公演まであと9日。
1999年7月13日
公演の舞台となる「中庭」野外ステージでの稽古がはじまる。夏の日差しの中、汗を拭きながら、何度も稽古が繰り返された。
「無人島」の舞台設営が始まった。
竹を数百本切り出して、水辺に立てていく。山から聞こえる虫の声もいっそう無人島の情景をかもしだしてくれている。この無人島へ日本兵と韓国人が漂着し、そして物語が始まった。
1999年度日韓共同プログラムワークショップ
1999年7月9日~14日
韓国の講師による伝統的な動き「骨盤歩行」、発声訓練を行う。
まずは動いてみる・・・
そして感じ取る。
■講師
総合講師:李潤澤(イ・ユンテク)
身体訓練:鄭東淑(チョン・ドンスク)
発声:金珉延(キム・ミンジョン)
通訳:木村典子
李潤澤独自のメソッド「言語以前の演技」に基づいて、プログラムが消化されていく。
筋肉の使い方
声の使い方
力を入れる場所
力をぬく場所
仕事や学校を終え芸術村に集まり、成果発表会で演ずる「山の向こうのケットア(一部)」の稽古に打ち込む。韓国の太鼓(チャング)の音に合わせ、体全体でユーモアを表現していく。
仮面作り
伝統的な仮面づくりを学ぶ。サランラップにガーゼを重ね、顔に合わせて石膏をで型を取る。新聞紙で高低をつけながら面の肉付けをしていく。さらに表面を和紙で仕上げていく。乾燥後、色をさし、表情豊かな面の出来上がり。
地元中学校の伝統芸能の披露
成果発表会では、地元秋芳町立北中学校により伝統芸能「念仏踊り」を披露。この日のため、6月より衣装、道具の飾り(華づくり)や稽古が行われてきた。リズム、そして衣装の色合いもどこかしら韓国との共通点を感じさせる。1200年前より続くと言われているこの踊りを地元の子供たちがつくりあげている。