建築ワークショップ2001
「自分でつくる家」ワークショップ
Let's build it!
秋吉台国際芸術村では、建築をヒトが生き延びるための空間と考え、そのために必要な最低限の場所・広さ・機能などについて考えるワークショップを実施いたします。「自分でつくる家」では、講師に都市計画と建築批評の専門家の鈴木明氏をお迎えし、身の回りの材料を用いて、人が入れる大きさのドームやセルフビルドのシェルターの様々な工法を学び、自分がつくりたい家を自分で考えた方法でつくります。
日時 | 2001年8月24日(金)~26日(日)(終日、ただし最終日は午前中のみ) |
場所 | 秋吉台国際芸術村内(芝生のフィールド) |
講師 | 鈴木 明(建築・都市ワークショップ代表 / 神戸芸術工科大学教授) |
参加費用 | 基本費用 ¥2,500(シェルター・オブ・カード他、材料代を含む) オプション:希望者・遠隔地からの参加の方々には、 実費にて下記のサービスをご利用いただけます。(要予約) ○昼食 ¥500(税込み) 夕食 ¥1,050(税込み) ○宿泊 宿泊棟利用 ¥1,400~¥3,700(人数、部屋タイプによって異なります。 ※ 但し宿泊希望の小学生は保護者同伴のこと) |
対象 | 小学4年生以上であれば、学生から一般 の方まで幅広く参加していただけます。 |
プログラム
日程 | 午前 | 午後 | 夜 |
1日目 | ●鈴木明氏によるプレゼンテーション(ドーム/ベニヤ、皿、パイプ、竹、新聞紙) ●参加者の自己紹介 ●演習 -シェルター・オブ・カードを用いたドームの幾何学演習 -カレイド、ポリを用いた多面体幾何学演習 | ●実習 -アーチづくり型枠 -ベニヤドームの組立 -新聞紙ドーム、竹ドームの建設(班に分かれて共同作業) ●各班の作ったドームの発表 | ●夕食(レストランにて)*弁当あるいは予約 ●各自の「自分の家」プレゼンテーションと講評 |
2日目 | ●各自敷地を決定、準備(材料調達) ●ドーム 建設実習 | ●ドーム建設実習 | ●夕食(作ったドームの中で) *弁当あるいは予約 ●希望者は、自分の作ったドームに宿泊 |
3日目 | ●参加者の家を巡って合同講評会 ●参加者の家をバックに集合記念写真撮影 ●希望者は家の解体・撤収 |
参加者への宿題
自分でつくりたい家を、あらかじめ考えてきてください。最小限の家、を身の周りにある材料を用いて建てます。必要だと思われる材料もそろえて持ってきてください。(芸術村周辺やホームセンターなどで簡単に手に入るようなものが良いでしょう)
*宿題用*「自分の家」チェックリスト
1) どのくらいの大きさですか?(タテ m×ヨコ m×高さ m)
2) どんな材料でできていますか?
3) だれと住みますか?一人で住みますか?
4) どんなところに建てたいですか?
5) つくるのにいくらかかりますか?
6) つくるのにどれくらいの時間がかかりますか?
7) その家をスケッチして(絵に描いて)ください。
参加者が持参するもの:
軍手、帽子、ビニールシート(敷物/屋外で食事をします)、 着替え(2日分/動きやすくよごれても平気な服と靴)、雨具、寝袋(自分で作った家/シェルターでの宿泊を希望する人)、食事(希望者には事前の御予約でレストラン「ガレリア」の料理を用意いたします)、宿題、自分の(つくりたい)家をつくるのに必用だと思われる材料。
シェルター・オブ・カード
『シェルター・オブ・カード』は30枚の葉書大のカード・セットです。
カードを重ね、穴にプラスティックの留め具を通して、裏から留めるといろいろな家(シェルター)がつくれます。
カードの表面は、古代ローマから現代まで、いろいろな家や建築のコレクションです。荘厳な教会やハイテックな高層ビルだけではなく、砂漠や森の小さな家や手づくりの家の中にも、すばらしいデザインや工夫が隠されていることを見逃さないでください。
裏面には、同じ正多角形によってつくられる正多面体、2・3種類の正多角形が規則的に並ぶ半正多面体、ジオデシック多面体などおもな多面体を集めました。ギリシアの哲学者、プラトンやアルキメデスに始まる多面体幾何学の規則と神秘の探求は、今日まで引き継がれ、建築家バックミンスター・フラーがドームに利用したジオデシック多面体は、球面を覆うもっとも経済的な線(測地線)でつくられています。
世界中の家と幾何学をお手本に、みんなも自分だけのオリジナル・シェルターをつくってみましょう。
お問い合わせ・お申し込み
〒754-0511
山口県美祢郡秋芳町秋吉中山田50
秋吉台国際芸術村
TEL 0837-63-0020 FAX 0837-63-0021
e-mail:info@artnet.or.jp
担当:辻、原田