伊藤キム・レジデンス・ワークショップワークショップ
秋吉台芸術アカデミー2000:身体表現
秋吉台芸術アカデミーは、様々な分野の第一線で活躍するアーティストたちを講師として招聘し、全国から公募した参加者が講師とともに芸術村に滞在しながら、制作のプロセスを体験するという、若手の育成と芸術文化に対する関心のすそ野を広げることを目的とした短期滞在型のセミナーです。
今回は、96年のバニョレ国際振付賞受賞者でその後も国内外で高い評価を受け続けている、ダンサー/振付家の伊藤キム氏を講師として招聘いたします。ダンス・舞踏の経験者に限らず、他の芸術分野で活動している人、身体、身体と表現の関わりに関心を持つ人も対象とし、自己の身体をとらえなおす過程を通して身体の新しい可能性を探りながら、作品を作り上げていくワークショップです。
今回は、96年のバニョレ国際振付賞受賞者でその後も国内外で高い評価を受け続けている、ダンサー/振付家の伊藤キム氏を講師として招聘いたします。ダンス・舞踏の経験者に限らず、他の芸術分野で活動している人、身体、身体と表現の関わりに関心を持つ人も対象とし、自己の身体をとらえなおす過程を通して身体の新しい可能性を探りながら、作品を作り上げていくワークショップです。
日常の中の非日常
例えば公園のベンチに腰掛けているとする。
背筋をピンと伸ばし、両手を膝の上にキチンと置いて。
でもそのままだと疲れるから、全身の力を抜いてみる。ちょっとだらしなくなる。
もういっそのこと昼寝をしてしまえってことで、ゴロンと横たわってしまう。
でもやっぱりみっともないから、サッと元の姿勢に戻る。
でもやっぱり疲れるから、誰にも気付かれないように時間をかけてソーッと横になる。
いつの間にか本当に眠ってしまい、寝返りを打った瞬間ベンチから転げ落ち、
慌ててちゃんと座り直す。
これを2分間でやってみる。10秒でやってみる。それを5回繰り返す。
順番をバラバラにしてみる。ついでに逆回しも。
これはほんの一例ですが、日常の誰でもやっていることを誇張したりねじ曲げて表現し、非日常の世界を作り上げるのが私のスタイルです。足を高くあげたり、クルクル回るだけがダンスではありません。
自分のからだをオモチャのようにもて遊んでみましょう。
- 伊藤 キム(いとう きむ)
日時 | 2000年2月24日(木)~3月4日(土) |
会場 | 秋吉台国際芸術村 |
募集人員 | 10~12名(提出書類を元に講師が選考を行います) |
参加料 | 学生[高・大生]50,000円、一般55,000円(10泊分の宿泊費、10日分の夕食日を含む) ※参加料の振り込みは受講生選考の終了後にお願いいたします。 |
締切 | 1999年11月15日(月)必着 ※応募者には1999年12月下旬までに選考結果をお知らせいたします。 |
応募方法 | 応募希望者は応募用紙にご記入の上、提出書類を添付して郵送にてお申し込みください。 |
備考 | 1)参加者の夕食は芸術村付属のレストラン「ガレリア」をご利用いただきます。 2)芸術村付属の宿泊施設には、タオル、シャンプー、歯ブラシは備え付けられていません。宿泊棟受付、自動販売機にて販売いたしております。 3)レストラン「ガレリア」では、朝食、昼食も御用意いたしております。 |
講師
伊藤 キム(ダンサー/振付家)
1965年生まれ。87年、舞踏家・古川あんずに師事。「古川あんずとDANCE BUTTER TOKIO」に参加後90年に退団しソロ活動を開始。日欧でのソロツアーやワークショップ、また多数のダンスカンパニーやプロジェクトへの客演、ミュージシャン・美術家とのコラボレーションなどを精力的に行う。95年自らのカンパニー『伊藤キム+輝く未来』を結成。96年、バニョレ国際振付賞(フランス)とナショナル協議委員賞を同時受賞。バニョレにてガラ公演を行う。受賞後は、国内に加えて年に数回の海外ツアーも行っている。
- 主催 (財)山口県文化振興財団 秋吉台国際芸術村
- 後援 山口県 山口県教育委員会