秋吉台国際芸術村

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EVENTイベント情報

生誕600年 透かし見る雪舟 Layer of SESSHU鑑賞プログラム

雪舟~山口から大陸へ向けられた視線~

今年生誕600年を迎えた日本水墨画史上最大の画家のひとり、雪舟。その絵と生き方に魅了された現代の切り絵作家、望月めぐみが、雪舟のアトリエとして使われていたとされる雲谷庵跡で作品を展示します。
また、関連イベントとして雪舟の代表作「四季山水図(山水長巻)」の複製を講師とともにじっくりと目近で味わい、作品を身近に感じる交流会も開催。
是非お気軽にご参加ください。

インフォメーション

チラシPDF
展覧会

- 現在の雲谷庵は再建された建物で、雪舟が実際に立ち居した空間ではありませんが、瑠璃光寺(当時:香積寺)を望む庵は、戸や窓により内部と外部がレイヤーに重なって見え、とても魅力的な空間です。
通常は史跡として公開されていますが、ここに現代の美術作品が設置されたときどのような表情が現れるか、それを自分自身見てみたいと思いました。
そこに相応しいテーマとして、雪舟から着想を得た作品が思い浮かびました。
そして雪舟の作品をたどっていくうちに、最も心惹かれたのが「四季山水図」(通称「山水長巻」)であり、まさにここ雲谷庵で描かれたとされています。
私の制作手法である切り絵は、切り抜いた紙の向こうに景色を透過して鑑賞することができます。
水墨画を切り絵の技法で表現することは難しい挑戦ですが、オリジナル作品が描かれたのと同じ場所に設置することで、今からちょうど600年前に生まれた雪舟が描いた水墨画を、時間を超えて、新たな視点から透かし見ることができればと考えています。 -(望月めぐみ)

会期2020年10月16日(金)~18日(日)10:00~17:00
会場雲谷庵跡(山口市天花1丁目12-10)
入場料無料、予約不要
※来場者が多い時間は順番にご入場いただきます。予めご了承ください。
関連イベント:山水長巻鑑賞交流会

- 雪舟が67歳の時に描いた「山水長巻」は、現在国宝に指定され、毛利博物館にて毎年秋に公開されています。
全長約15.8メートルに及ぶ大作を、原寸大の複製巻子本で間近で鑑賞することにより、雪舟の筆、手の動き、筆の速さ、巻子本ならではの展開のムーヴメントなどを目近で味わい、作品を身近に感じられるように企画しました。
参加者の皆様、専門家、作家と、一緒に鑑賞し感想を交わす中で、ひとりでは気が付かなかった発見を期待しています。
会場の菜香亭は、この作品が描かれたとされる雲谷庵跡のすぐ近く。その景色は変わっていても、地形や近隣史跡との距離感は当時と近い感覚で感じることができる場所です。雪舟が生きて呼吸した山口の空気の中で見ることで、より親密に当時の空気を感じたいです -(望月めぐみ)

日時2020年10月16日(金)18:30~20:00
会場山口市菜香亭大広間(山口市天花1丁目2-7)
講師荏開津通彦(山口県立美術館学芸員)
定員10名程度
参加料無料
申し込み要事前申し込み
下記オンラインフォームまたはお電話にて、参加される方のお名前、住所、性別、連絡先、生年月日を添えてお申し込みください。
*募集は終了しました

ご来場、ご参加にあたっては、感染症拡大防止対策についてをご一読いただき、内容についてご理解いただいた上でお申込みください。

アーティスト

望月めぐみ MOCHIZUKI Megumi

きり絵、ペーパーアート

手でナイフを用いて紙を刻むことにより、身体の深い実感を伴う創造探求が可能な「切り絵」の制作に、二十年余り没入し続けている。破れやすい素材の紙を時に数メートルに渡って彫り上げるなど、現在の効率化社会の中で失われつつある「人間の手仕事の可能性」を拡張、提示する。また、近年は制作と並行して、素材である紙の歴史と製紙の理解を深めるため国内外の紙産地を訪れリサーチを重ねている。

公開制作

滞在期間中に、雲谷庵跡展示作品の仕上げ作業を下記の日程で公開します。
また、この企画にあたり、事前に取り組んできた墨と筆によるドローイング作品を展示します。

- 秋吉台国際芸術村に滞在中に、雲谷庵跡展示作品の仕上げ作業を公開します。
また、当プログラムにあたり、事前に取り組んできた墨と筆によるドローイング作品を展示します。
作家が専門とする手法は切り絵ですが、墨と筆の感覚に馴染むために、100日間毎日続けたドローイングの初めての公開となります。
そもそもこの企画は、作家の中に長年あった「紙に墨で描いた作品」への強い憧れが発端でした。
20年近く切り絵作家として制作する中で、切り絵にするための絵しか描けなくなっていたことに気がつき、それを克服することで新たな創作につなげることを目的とし、当企画を申請しました。
作家にとっては初めての手法が今後どのように展開していくのか未知ながら、公に提示することにより、行為の結果の把握と今後の可能性を見据えます。 -(望月めぐみ)

期間2020年10月10日(土)~13日(火)12:00~17:00頃
会場秋吉台国際芸術村(本館棟B1F事務所にて受付)
入場料無料、予約不要
  • 主催 公益財団法人山口きらめき財団秋吉台国際芸術村
  • 共催 山口市教育委員会
  • 後援 山口県 山口県教育委員会 美祢市 美祢市教育委員会 山口県文化連盟 山口市

お問い合わせ

ご質問などございましたらお電話、又はメールにて
受け付けております。(休館日を除く)お気軽にお問い合わせください。

TEL: 0837-63-0020 (受付時間: 9:00〜17:00) E-mail: メールアドレス