やまぐち・ダンス・バスツアーワークショップ
たっぷり“体!”を味わうバス・ツアー
芸術村の豊かな自然の中でじっくりたっぷり、体が感じる世界に耳を澄ませてみませんか?
ナビゲーターは、ダンサーとミュージシャン。
自分の体だけでなく、他の人の体、ダンサーの体にたっぷり関わって、じっくり観察したり、想像したりしてみましょう。このツアーでいろんな体の世界を味わったら、きっといつもの風景や、そばにいる人のことが違って見えてきて、そしてもっと知りたくなってくるはずです。
このツアーは、お弁当を美味しく食べたり、時には昼寝をしたりといった休憩の時間をはさみながら進行します。
芸術村の豊かな自然の中でじっくりたっぷり、体が感じる世界に耳を澄ませてみませんか?
インフォメーション
日時 | 2008年9月7日(日) 11:00~17:00 |
会場 | スタジオイマイチ(山口市)〜 秋吉台国際芸術村 |
参加費 | 500円 ※おむすび付 |
募集 | 小学生 ~ 一般 / 経験不問 *小学生は保護者同伴・親子参加も可 |
定員 | 30名程度(先着順 / 9月1日(月)締切) |
申込方法 | 氏名、年齢、住所、電話番号、e-mailを記入の上、FAXまたはメールで芸術村までお申込みください。(終了しました) |
持物 | 飲物、タオル *動きやすい服装でお越しください。 |
集合時間・場所 | 10時45分までに「スタジオイマイチ」に集合してください。 ☆お車の方は近隣の有料駐車場等をご利用ください。 ☆芸術村から集合場所の間はバスの送迎があります。(9:45芸術村集合) ☆芸術村出発・解散を希望の方は申込み時にお知らせください。 |
ツアー行程
(11:00スタジオイマイチ出発)
▼プログラムA:バス内(スタジオイマイチ→秋吉台国際芸術村)
おしゃべりとパフォーマンス /江藤由紀子、大脇理智、新田祐子、鎌田明日香(バスガイド)
▼プログラムB:研修室2
からだワークショップ /講師:上村なおか
▼プログラムC:研修室2
パフォーマンス鑑賞/上村なおか、江藤由紀子、大脇理智、新田祐子 音楽:一楽まどか
(17:00解散、山口市行きバス出発)
ナビゲーター
上村なおか
江藤由紀子、大脇理智、新田祐子
鎌田明日香 (バスガイド)
音楽:一楽まどか
上村 なおか (ダンサー・振付家)
金沢市生まれ。89年より木佐貫邦子に師事、木佐貫主宰のダンスグループnéoの創立メンバーとして、「季節がたみ」「EXPECT」など数多くの木佐貫作品に出演する。98年からは笠井叡のダンス講座に参加し、以後笠井叡の作品「青空(seikuu)」シリーズや「Spinning Spiral Shaking Strobe(木佐貫共作)」「透明迷宮」等にも出演。また02年度には文化庁新進芸術家国内研修制度研修員としてコンテンポラリー、バレエ、オイリュトミーの研鑚を積む。ソロ活動を95年より開始、ソロダンスシリーズとして「DIVE」「甘露」「沈める珠」「一の百」「ニューホライズン」の5作を発表。その真摯な創作姿勢は、高く評価されている。04年、第36回舞踊批評家協会新人賞受賞。
ダンサー・美術家・写真家・音楽家などとの共作も積極的に行い、04年のダンスオペラ「月に憑かれたピエロ」では、ダンサー平山素子との共同振付・出演で好評を得る。同年11月にはデザイナーの皆川明との共同演出、音楽・映像の高木正勝、舞踏家の大野慶人らとのコラボレーション作品「Wonder Girl」を発表し新しい境地に挑んだ。
また各地でのワークショップも積極的に行い、身体の発見と冒険を実践している。
スタジオイマイチ
身体表現をテーマにした学びと発表の場として2007年12月に創立。曜日ごとに内容の異なったワークショップと、隔月の実験的なパフォーマンス公演「Airpockets」を開催している。その他、アーティスト・イン・レジデンス企画や特別集中ワークショップなど様々な人々がパフォーマンスを通して交流する活動を盛んに行っている。
スタジオイマイチwebsite→ https://imaichi.net/
- 主催:山口県文化振興財団 秋吉台国際芸術村
- 後援:山口県、山口県教育委員会、美祢市、美祢市教育委員会
活動レポート / Activity Report
芸術村あーと・ルーム「やまぐち・ダンス・バスツアー」
今回の芸術村あーと・ルームは、3つのダンスプログラムをめぐりながら、たっぷり”体!”を味わうバスツアー。
この日の集合場所となった山口市内の「スタジオイマイチ」は、身体表現をテーマにした学びと発表の場として昨年12月にオープンしたスペースで、スタジオ内では彼らが過去に行った作品の映像が上映されていました。
そして、このツアーのために昼食のおむすびを用意してくださったのは、スタジオイマイチ階下にあるお店「マングローブ」。参加者は、竹の皮にお好みのおむすびとおかずを詰めてバスに乗り込みました。
1つめのプログラムは、バス内で行われたスタジオイマイチのダンサーによるおしゃべりとパフォーマンス。芸術村までの道中、バス停などから次々と乗り込んできたのは3人のダンサーたち(江藤由紀子さん、新田祐子さん、大脇理智さん)でした。ダンサーがダンスを通じてどんな体験をしているのか、彼らがダンスを始めたきっかけや今も踊り続けているワケなど、体にまつわるダンサーのお話を聞くことができました。
芸術村到着後は、お天気がよかったので芝生でお弁当を食べることに。
しっかりおなかを満足させたところで、2つめのプログラム・上村なおかさんの「からだワークショップ」に参加しました。
まずは自分やまわりの人の体、床や壁などを、体のいろんな部分を使って触りながら、いつもは意識しない体の感覚に耳を澄ますところからはじめます。
いつもの自分の体なのに、なんだかいろんな発見があるぞ・・・こんなことにもチャレンジしてみようかな・・・と、皆さんすっかり夢中になってしまいました。
今度は「体の中に何かを入れてみたとしましょう。」と上村さん。そして体の中に入れたものを、体の中で移動させてみます。皆さんいつのまにか、まるで踊るように動いていたのに気づいていたでしょうか?
上村なおか/からだワークショップ
3つめのプログラムは、この日ナビゲーターをつとめたアーティストたちによるパフォーマンスです。バス内でダンサーたちから聞いた体のお話、ワークショップで発見したいろんな感覚に想像をめぐらしながら、鑑賞しました。
江藤由紀子、大脇理智、新田祐子 音楽:一楽まどか 朗読:鎌田明日香
上村なおか
今回参加したのは、ダンス経験も身長差もバラバラの、5才から60代までの18名の方々でした。この日、体で感じたたくさんの刺激を、お家に帰ってからもじっくりじわじわ味わってみてくださいね。
(うちやま)
上村なおか/からだワークショップ in 大田保育所
「やまぐち・ダンス・バスツアー」の翌日。上村なおかさんに、美祢市立大田保育所(美東町)で「からだワークショップ」を行っていただきました。
参加してくれたのは、年長クラス「ゆり組」のこどもたち20名です。
まずはいろんな音を聞いてみるところから。木の床や窓ガラス、本棚、お友達のからだに耳をくっつけて、耳を澄まします。こどもたちは元気いっぱい。走り回っていろんな所に耳をくっつけます。
「自分の声も聞いてみましょう」と、なおか先生。みんなそろって大きな声を出してみました。ふだんは気がつかないけれど、“声”は自分のからだの中から聞こえている最も身近な音のひとつなんですね。
そして今度は、「やさいやくだものになってみましょう」。種から芽を出し、花が咲いたり実がなったり、、、食べられたり、枯れてみたり、、、自分が食べ物になったときを想像しながら、動いてみます。
自分のからだのいろんな動きを発見したところで、お友達の動きも観察して、まねしてみました。みんな、どんどんいろんな動きにチャレンジしています。
すっかりからだが自由になったところで、最後はなおか先生と踊ることに。音楽の中の楽器の音に反応する子や、なおか先生の動きに反応する子、などなど。。。
からだの発見と冒険のワークショップを通じて、たった1時間のうちに、からだが”踊り出してしまう”体験をしたこどもたち。保育所の遊戯室は一時、カーニバルのような興奮に包まれました。
また一緒に踊りましょうね!
(うちやま)
※活動レポートは当時秋吉台国際芸術村が運用していたブログ記事より転載しています。