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あるピアノのおはなし鑑賞プログラム

芸術村あーと・ルーム11月 あるピアノのおはなし

私達に最も身近な楽器ともいうべき、ピアノの魅力と構造について紹介するプログラムを開催します。

ピアノといえば、おそらく誰もが学校の講堂や音楽室で、または自宅で、一度はその鍵盤を叩いてみたことがあるのではないでしょうか。またオランダ総督シーボルトが出島に持ち込んだ日本最古のピアノは、現在萩の熊谷美術館が所蔵しており、山口にも緑の深い楽器です。
およそ100年前につくられ、ひっそりと眠っていたピアノが、その音色を奏でたいと願うピアニストと修復家に出会い、しなやかで含蓄のある響きを取り戻しました。
「あるピアノのおはなし」は、その長い眠りから目覚めたピアノの音色と、このピアノにまつわるおはなしを聴くレクチャーコンサートです。
また、希望者にはプログラム修了後、各10分程度、このピアノを弾いていただくことができます。

インフォメーション

日時2005年11月26日(土) 14:00開演
会場秋吉台国際芸術村 コンサートホール
参加料500円(秋吉台フレンズネット会員無料)
定員コンサート:200人程度
試奏:6人程度(秋吉台フレンズネット会員優先・選考あり)
チラシPDF
  • 主人公のピアノ:ベヒシュタイン モデルM 1926年製
  • 演奏とおはなし:高橋正実(ピアニスト)
  • 構造のおはなし:森田裕之、森田歩(ピアノ修復家)

講師プロフィール

高橋正実 (たかはしまさみ、ピアニスト/玖珂町在住)

山口県防府市出身。武蔵野音楽大学卒業。山口大学大学院修士課程修了。ルーマニア国立ボトシャニ交響楽団との共演でデビュー(ルーマニア・エミネスク劇場)。これまで、ハイドン室内管弦楽団、スメタナ室内合奏団、ルーマニア交響楽団、広島交響楽団メンバーなどのオーケストラと共演。国内や欧州において多くの演奏経験を持つ。

森田裕之(もりたひろゆき、ピアノ修復家 / 京都市在住)

1934年生まれ。
1953年、京都旭堂楽器店に就職
1956年から3年間、東洋ピアノ(アポロ)に研修生として勤める。
1959年、日本楽器本社勤務。半年後京都の松尾楽器に転勤
1962年独立。松尾楽器の嘱託、後に十字屋楽器店の嘱託を勤める。
1976年、森田ピアノ工房を設立。現在に至る。

森田歩(もりたあゆむ、ピアノ修復家 / 京都市在住)

1969年生まれ
1988年、技術者として工房の経営に参加。
1994年、アメリカ(ロサンゼルス)にて、自動ピアノの研修を受ける。
2001年、ドイツにて、ハープ(ホルンガッハ社)とチェレスタ(シードマイヤー社)の研修を受ける。

  • 主催:秋吉台国際芸術村
  • 共催:秋吉台フレンズネット
  • 後援:山口県、山口県教育委員会、秋芳町、秋芳町教育委員会、美東町、美東町教育委員会、美祢市、美祢市教育委員会
  • 国民文化協賛事業

レポート

最も身近な楽器ともいわれるピアノの魅力と構造を紹介するプログラムが開催されました。玖珂町在住のピアニスト高橋 正実さんと、京都在住の修復家、森田裕之さん・歩さん親子が、普段、なかなか聞くことが出来ないピアノの構造やベヒシュタインの修復過程等を、お話と写真を使って分かりやすく解説されました。ベヒシュタイン社は、スタインウェイ&サンズ社と同様に、世界ピアノ3大メーカーの一つです。高橋さん所有の1926年製ベヒシュタインは、ドイツで作られフランスの県知事室を経てきた代物。コンサート中、高橋さんはベートーベンの「悲愴」「月光」などの古典派からロマン派、歌曲まで幅広い楽曲を演奏され、柔らかく繊細で美しい響きが芸術村のホールに広がりました。また、スタインウェイとの弾き比べによるピアノの音色の違いも披露され、観客席からは驚きの声が上がっていました。コンサート終了後には、フレンズネット会員(無料招待)の方が優先的にベヒシュタインを試奏出来るという特別企画も実施されました。