秋吉台国際芸術村

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PROGRAMS主催事業

ポスコン?two!

ポスコン?two!

展覧会:2007.1.20 - 2007.1.28

ポストカードでつくる、みんなの展覧会。きみの「伝えたい」をヒョウゲンしてみよう!

今回は、山口県内外より、163名、277点の作品の応募がありました。

審査員

 前田 淳子(山口県立美術館学芸員)
 臼杵 裕世(山口県中学校文化連盟会長)
 山根 秀信(山口市在住/2000年度レジデンスアーティスト)
trans_2006-2007アーティスト
滞在アーティスト3名
 ロイック・ストゥラーニ
 ヘイニ・ヌカリ
 マリナ・フラーガ

受賞作品一覧

ポスコン賞
「つたえたい」気持ちが溢れている!

カルスト賞
アイデアやテクニックがすごい!

洞窟賞
芸術的可能性が未知数!

村長賞
インパクトが卓越してる

審査員のコメント

 ポストカード内に自分の思いを込めるということは、色々な込め方があるものだと思いました。すでに差し出す相手をイメージして描かれたものや、自分を励ます意味で描かれたものなど様々でした。今回選出されている各作品にはそれぞれ作者の意図や思いが強く出されているように思います。ポストカードは小さな画面の世界ですが、その「伝える」という意味での可能性は限りなくあると気付かされました。今後ともポストカードを使った心のコミュニケーションが広がっていきますよう願っています。(前田 淳子)

応募作品を見ている自分が楽しくなる審査会でした。その代わり、賞作品を選ぶのは大変でした。かなり迷いました。村長賞に選ばれた清水さん、同じ方とは思えないほどバラエティに富んだ作品の数々でびっくりしました。お歳を拝見して驚きました。どれも素敵でどの作品を選ぶか迷いました。洞窟賞、原田さんの描いたイノシシ、勢いがあって元気がよくて良いですね。こんな年賀状をもらえたら、お正月からHappyになれそうです。どの作品も力作揃いです。100mm×145mmに込められた想い、会場でじっくり見て楽しんでください。(臼杵 裕世)

今回、初めての審査で多少戸惑いました。審査をする難しさを知りましたが、楽しませていただきました。多数決の審査でしたので、私が面白いなと思ったものが賞から外れたりして残念でした。そんな中で私が最も印象深かった作品は洞窟賞に入ったカネヤケる子さんと原田翔太さんのポストカードでした。カネヤケる子さんのカードはなんとも言えないみょ~な印象を受けましたが(切手が1000円だったり、読めない文字?が書いてあったり)センスの良さを感じました。原田翔太さんのカードは色使いもカラフルで図柄も勢いがあって、とても楽しい印象でした。(山根 秀信)

ポスコン賞に入選された藤本完治さん、のびのびとしていて、とがった牙にはユーモアのセンスを感じました。カルスト賞に入選された藏貫信さん、いわゆる人気コミックのようなデザインにぱっと書いたような文字が印象的でした。洞窟賞に入選された前田玉緒さんのゾウのアイデアはとてもユニークでシンプルかつ効果的だと思います。またカネヤケる子さん、個人的にそのプリミティブな作風はすばらしいと思います。ポストカードという限られた画面からも芸術的可能性を感じました。(ロイック・ストゥラーニ)

まず、私はどのポストカードも熱心に一所懸命に描かれていることに感動しました。特に技術的に秀でていたり、構成要素が活きているものがいくつかありました。文字と絵が一緒に構成される「絵てがみ」は日本で人気のようですね。また今後もさらに発展していくように感じます。他の人にはわかりませんが、私にとってはカードにたくさんの動物が描かれていることが興味深かったです。まるで作者自身を表現するかのように動物対は強いキャラクターをもって描かれています。(ヘイニ・ヌカリ)

今回、ポスコンの審査会に参加できて嬉しく思います。各作品の質の高さや出品者の年齢、多様な表現にはとても驚きました。なので賞作品を選出することはなかなか大変でした。応募されたすべての方の作品が賞賛に価します。その中で特にポスコン賞に入選された藤本完治さん、村長賞の清水勝也さんの各作品には内に秘めたエネルギーと引き込まれるような芸術性を感じました。(マリナ・フラーガ)