公文知洋子 展覧会 2015年3月12日(木)~3月15日(日)鑑賞プログラム
インフォメーション
もう30年も前のこと,化学染料に押され需要が無くなっていった日本の伝統文化、古い藍染め木綿の布に出会いました。それはかつて庶民の生活着として日本中に見られたものでした。幾度となく水をくぐり使い込まれても、なお美しいこの[青]をもう一度現代に復活させることができたら・・・そんな情念が私を突き動かしました。
やはりこの時代に消え失せようとしていた「裂(さき)織(おり)」という、古い布を裂いて織る伝統文化が有りました。これら裂織は主として、海や山での荒仕事の作業着として各地で広く利用されてきました。そのため固くて重量感のあるものばかりでしたが、裂織が醸し出す古布特有の温かみのある色合いや風合いには、心惹きつけられるものがあります。この伝統的な手法を借りて、藍染め古布の魅力を引き出したいと思ったのです。
そしてもう一つの私のテーマ“裂織は重くて土臭いという従来のイメージの払拭”―― 裂織でありながら繊細で柔らかく、透明感のある布を創出したいと、革新的な質感へのチャレンジを続けています。
「裂織」という限られた中での新しい表現の可能性を見出す
ーそれがまた楽しく、今も夢中なのです。
テキスタイルアーティスト 公文 知洋子(くもん ちよこ) プロフィール
公文 知洋子
山口市出身、山口県立山口中央高等学校卒業
女子美術大学短期大学部造形美術科卒業
日本クラフトデザイン協会会員(JCDA)
1993年 朝日現代クラフト展グランプリ受賞
国内での個展の他、海外のグループ展に数多く参加
ホームページ
展覧会「裂(さく)・Fabric Art 公文知洋子裂織の世界 ~時を刻む~」
裂織の作品を秋吉台国際芸術村コンサートホールに展示します。裂織の世界をお楽しみください。
日時:2015年3月12日(木)~3月15日(日)10:00~16:00 入場無料
※3月14日(土)・15日(日)にはKiyomiによるダンスパフォーマンスを行います。(各日13:30~約10分程度)
※展覧会送迎バス
2015年3月14日(土)、15日(日)には
新山口駅←→秋吉台国際芸術村の送迎バスが1日1往復走行します。
(要事前予約 申込期限 3月13日(金) ※但し定員になり次第受付終了)
運行スケジュール(新山口⇔芸術村間はおよそ40分)
●新山口発(新幹線口) 12:15 ●芸術村発 16:00
ワークショップ「裂織(さきおり)体験」
裂織がブームとなって久しく、多くの人達が楽しんでいる時代となりました。
裂織は身近な布を使って楽しめる織物ですが、魅力的な裂織の布を織り上げるのには、やはり布選びが大切になってきます。
この度の講習会では、今では入手困難となった数々の古い着物地の中から選りすぐった、布をご用意いたします。
時を経た味わい深い布と触れ合って、用を終えた布を美しく再生する裂織の楽しさを体験し、日本の文化を感じ取って頂ければ嬉しい限りです。
日時:2015年2月14日(土)12:00~16:00 ⇒ 終了しました
内容:講師オリジナルの小さな織機を使って裂織体験をしてみませんか。
15cm四方のミニマット1枚の完成を目指します。
講師:公文知洋子
定員:10名
参加料:3,600円
対象年齢:18歳以上
持参するもの:洋食用フォーク1本・糸切り用ハサミ・エプロン(必要な方)申込方法:参加者全員の名前・住所・生年月日・連絡先を秋吉台国際芸術村までご連絡ください。 または下記フォームからもご応募可能です。
チラシのダウンロードはこちらより